在宅介護の味方、訪問看護ってなに?

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病院・介護施設ナビPlus 編集部公開日 2017/03/06

訪問看護は、自宅での療養生活や介護生活を支えるサービスの1つです。
看護師などの医療従事者が定期的に自宅を訪問し、点滴やリハビリといった医療処置を含めたケアや生活援助を行います。
「在宅介護したいので、胃ろうチューブを管理してほしい」「入院期間はできるだけ短くして、自宅で療養したい」「高齢で通院が難しいから、自宅でリハビリを受けたい」など、人それぞれの事情や病状に合わせた幅広いスタイルの医療や介護が、訪問看護によって可能になります。
以下では、訪問看護の仕組み、利用対象者、サービス内容などをご紹介します。

訪問看護の仕組み

訪問看護のポイントは、次の4つです。
・利用するには、医師の「訪問看護指示書」が必要
・医療保険または介護保険が適用される
・看護師や専門医療従事者によるケアが受けられる
・病院や診療所の訪問看護部門や、地域の訪問看護ステーションなどのサービス事業者がある

訪問看護を利用できる人は?

訪問看護は、次のような方が利用できます。

病気、怪我、障害をお持ちの方
自宅で療養生活を送るために必要な療養ケアや診療補助が、主治医の指示のもとで提供されます。
要介護・要支援認定を受けている方
要介護1~5の方は「訪問看護」、要支援認定1~2の方は「介護予防訪問看護」の対象となります。
看護師などが定期的に居宅を訪問し、医師の「訪問看護指示書」にもとづく療養ケアや診療補助を行います。吸引、点滴、中心静脈栄養法、胃ろうチューブの管理といった医療処置や、理学療法士によるリハビリテーションなど、介護を超えたケアも受けられるのが特徴です。
なお、訪問看護・介護予防訪問看護については、医療保険ではなく介護保険が優先的に適用されます。そのため、ケアマネージャーに相談して、必要な訪問看護をケアプランに組み込んでもらうことからスタートします。

訪問看護のメリット

医療従事者による専門的なケアが受けられる
訪問看護サービスを行うのは、看護師、准看護師、保健師、助産師、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)といった、資格を持った医療従事者です。
・点滴や胃ろうチューブの管理が必要……看護師
・歩行障害があり、リハビリが必要……理学療法士(PT)
・生活に関する動作の見直しや、生活環境そのものにアプローチが必要……作業療法士(OT)
・脳卒中の後遺症で上手く発音できず、リハビリが必要……言語聴覚士(ST)
というように、利用者の病状や健康状態に合った専門的なケアを、自宅で受けることができます。
通院の負担が減る
高齢だったり傷病・障害があったりすると、病院に通うのが難しいことがあります。
訪問看護を活用すると、医師でなくても可能な医療処置(消毒・点滴など)やリハビリテーションは自宅で受けることができるため、通院の負担を最小限に抑えることができます。
家族の負担が軽くなる
家族看護や在宅介護を行っている家族には、肉体的にも精神的にも、さまざまな負担が生じます。また、外出が制限されるという問題や、「家族が病気や怪我をしたらどうすれば……」という心配もあるかもしれません。
訪問看護を活用すると、自宅での看護・介護に伴うケアを看護師などと分担できるので、家族の負担を減らすことができます。普段から看護師などのサポート体制があると、家族が急な病気や用事のときも対応しやすくなります。
QOLの向上につながる
訪問看護は、自宅で充実した療養生活や介護生活を送れるようサポートします。そのため、「できるだけ自宅で過ごしたい」という方の気持ちを尊重することができ、QOL(生活の質)の向上につながります。

訪問看護の注意点

掃除や買い物といった日常生活のサポートは受けられない
訪問看護は自宅療養や在宅介護に伴う「療養ケア」を行うサービスなので、掃除、買い物、洗濯といった日常生活のサポートは含まれません。それらが必要な場合は、ヘルパーなどのサービスを活用する必要があります。
利用開始までに日数がかかることがある
介護保険で訪問看護を利用する場合、ケアプランの作成やサービス提供者の決定といった手続きが必要です。また、要介護認定がまだの場合は、申請が通るまでに1ヶ月近くかかることもあります。
そのため、「退院後に訪問看護を利用したい」と考えている場合などは、早めに手続きを始めることが大切です。
介護保険の訪問看護は、支給限度額に上限がある
介護保険で訪問看護を利用する場合、自己負担は利用額の原則1割ですが、要介護度ごとに支給限度額が設けられています。訪問看護のほかにヘルパーなどの介護サービスも利用する場合は、それらを合わせて計算します。支給限度額を超える部分については全額自己負担となります。
事業所によっては土日祝、夜間が休み
訪問看護を行うのは、訪問看護の体制を設けた病院や診療所か、訪問看護ステーションなどのサービス事業所です。
その全てが24時間・365日対応可能とは限りません。病院や事業所によっては、土日祝が休みだったり、サービス提供時間に制限があったりすることがあるので、事前によく確認することが大切です。

まとめ

訪問看護では、利用者が安心して療養生活を送れるよう支えることはもちろん、生活の自立や社会復帰のサポートも行っています。
また、本人だけでなく家族や介護者へのアドバイスも行うことができるので、家族や介護者にとっても心強い存在となります。
メリットと注意点を知り、それらを踏まえたうえで決めることが大切です。
訪問看護は、自宅で介護サービスを受けられるという点で多くのメリットがあります。とはいえ、注意点もあるため利用の際には入念に検討することが大切です。

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