前立腺肥大症の治療薬ザルティアが処方できるようになってから約1ヶ月経過しました。
ここ、香川県高松市でも予想したよりたくさんの患者さんがザルティアを希望されています。
皆さんご存知のように、ED治療薬のシアリス(一般名タダラフィル)と同成分ということで、以前より前立腺肥大症の治療とED治療を行っていた患者さんに関しては一挙に治療できる可能性があるということで非常に良いと思います。
数十人の方に処方しましたが、大きな問題なくすごされています。
結構良いです!
ちょっとコメントを控えていましたが、良いことばかりでなく気になるポイントを列挙します。
1) 認可容量が5mgであるため、ED治療薬として充分治療が達成されない可能性がある。
2) 新薬なので2週間分、14個しか処方できない。
3) 前立腺肥大症の治療薬であることを忘れてはならない。
1)に関して、効果のある患者さんに関しては問題ありません。もし、思ったほど効果が無い場合にはやはり高容量のシアリスを試してみることが良いと思われます。
2)に関して、今まで4-12週間で前立腺肥大症の薬を処方していましたが、これに乗り換えた患者さんは2週間毎に通院していただく必要が出てきます、一年たつと処方期間制限は解除されますので長期処方が可能です。
3)ザルティはあくまで前立腺肥大症の診断がついた患者さんに処方できるのですが、診断に際しては検査などを行い、ちゃんとカルテに記録として残しておく必要を指導されています。
もし、ザルティアをED治療薬としてのみ処方した場合(ズル?)には処方した医師の責任も問われる可能性がありますし、患者さんも万が一の副作用出現などに際して救済措置が取られない可能性があります。
また、カルテに”前立腺肥大症”と病歴が公な資料として残りますので、保険加入やそのほかもろもろの社会活動に影響が出ないとも限りませんので注意が必要かもしれません。この当たりは良くわかりませんが・・・
ということですの、患者さんには申し訳ない気持ちもあるのですが、前立腺肥大症のある方以外には丁寧に説明してザルティア処方が出来ないことをご理解いただいています。
今の所は大きな混乱ありませんが、すみません・・・
いろいろと悩まれている方には説明しますので、頑張ってご相談ください。
http://www.mat-iin.com/