【医師監修】魚の目(うおのめ)は芯をとるべき?

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2017/04/19

【医師監修】魚の目(うおのめ)の治療で芯をとるべき?

 

こんにちは。ふじた医院の藤田博崇です。

 

 

魚の目とは

 

「魚の目」とは、足裏や足指の皮膚の角質が、部分的に分厚くなってできる皮膚の病変のことです。「タコ」も、同じように角質の増殖、硬化によってできる皮膚の病変ですが、魚の目は、芯があり痛みをともなうことが多く、タコは、芯がなく痛みあまり感じないことが違いとしてあげられます。

また、魚の目は、中心にできる芯の部分が、まるで魚の眼のように見えることから、「ウオノメ」と呼ばれますが、正式には、「鶏眼(けいがん)」と言います。

 

 

魚の目ができる仕組み

 

 

皮膚というと、1枚の皮のように見えますが、上から「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層でできており、表皮の一番外側には、「角質層」があります。この角質層は、皮膚の一番外側を覆うものであり、体内の水分が蒸発するのを防いだり、外部からの物理的な刺激や紫外線、ウイルス、菌などから体を守ったりするバリアとして機能しています。

そして、この角質層は、サイズや形が足に合わない靴を履いていたり、歩き方にくせがあったりして、圧迫や摩擦などの刺激が加わり続けると、厚く硬くなり、皮膚の内部を守ろうとします。

魚の目の場合は、皮膚への刺激が1点に集中することで、角質層が皮膚の内部に向かって、円すい状に肥厚していくので、硬い芯ができていきます。そしてこの芯が、神経のある真皮層にまで到達すると、歩くたびに神経が刺激され、痛みを感じるようになります。

また、魚の目には、中心に芯ができるということ以外にも、正常な皮膚との境界がはっきりしていて、面積が比較的小さいという特徴があります。

 

魚の目の原因

 

魚の目ができる主な原因としては、次のことが考えられます。

・サイズの合わない靴

・ハイヒールや先の細い靴

・開張足

・歩き方のくせ

・足の冷え

・糖尿病

 

 

魚の目が痛いときの応急処置

 

魚の目が痛いときは、患部にドーナツ状の保護パッドを貼り、摩擦や圧迫を防げば、痛みを軽減することができます。保護パッドは、足指用や足裏用など、いろいろな種類があるので、自分の症状に合うものを探してみましょう。

 

また、魚の目が痛いという人は、靴が足に合っていない可能性もあるので、今履いている靴のサイズや横幅、かかとのフィット感などを再度確認し、自分の足に合った靴を履くことも大切です。

 

 

軽い魚の目は削らずに治る可能性も

 

魚の目は、角質が皮膚の内側に向かって肥厚していき、先の尖った円すい状の芯のようになって食い込んでいくので、進行するに連れて、歩くたびに痛みを感じるようになります。

角質の肥厚がそれほど進行していなくて、痛みがあまりないのであれば、市販の魚の目用の保護パッドを患部にしばらく貼っておけば、軽い魚の目なら、自然に治ります。また、正しい歩き方を実践したり、自分の足に合った靴に変えたりするのも効果的です。

 

 

芯を取るときの注意点

 

魚の目が進行して、芯が皮膚の奥に食い込んで痛いという場合は、芯を取り除く必要があります。ただし、自分でカミソリやカッターを使って削るのは、おすすめできません。なぜなら、カミソリなどで削ると、そこから細菌などが入りやすく、足やリンパ節の炎症を起こすことが少なくないからです。

芯が食い込んでしまった魚の目を自分で治療するなら、カミソリなどで削るよりも、角質をやわらかくする「サリチル酸」が入った魚の目用の市販薬を使うことをおすすめします。

 

 

市販薬には、パッドタイプや液体タイプなどがありますが、たとえばパッドタイプの場合は、入浴後に足をよくふいて患部にパッドを貼り、数日そのままにしておきます。そして、サリチル酸が皮膚に浸透して、皮膚が白く、やわらかくなったら、痛みを感じない程度に、ピンセットなどで、患部の周囲から削るのです。

 

 

ただし市販薬を使う場合も、一度で芯が取り除けない場合は、無理に取ろうとしないようにしましょう。その場合は、もう一度新しいパッドを貼り直し、患部をやわらかくしてから削ります。

 

 

また市販薬を使っても、なかなか魚の目が治らない場合は、必ず病院を受診しましょう。

 

 

病院での一般的な治療法

 

魚の目の痛みの原因は、皮膚に食い込んでいる角質の芯なので、病院では、これを取り除くことが治療の目的になります。

 

 

芯を取り除くために、もっとも一般的に行われているのは、カミソリなどで芯を削る処置、または、角質を柔らかくする作用がある「サリチル酸」が配合されスピール膏を使った治療です。ただし、魚の目が大きくて、芯が深い場合は、一度では取り除けないので、何度かこの治療をくりかえすこともあります。

 

 

魚の目が重症の場合は、メスでの除去やレーザー治療などが行われることもあります。

 

 

サリチル酸配合の貼り薬(スピール膏)

 

 

薬を使って角質をふやけさせたあと、魚の目の芯ごと取り除くという治療法です。

 

 

炭酸ガスレーザー

 

局所麻酔をしてから、炭酸ガスレーザーを用いて、魚の目を根元からくり抜く方法です。魚の目のレーザー治療といえば、一般的にこの方法のことを言います。

 

 

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