乾燥肌って何ですか？予防食は？

令和2年8月、高松市内の2人の女子高生さんから課題研究としての質問取材を受けました。
乾燥肌が気になる季節になりましたので、その時にお話ししたことを書いてみます。

質問内容は以下の5つでした。
➀　乾燥肌の定義は何ですか
➁　乾燥を予防する方法は何ですか
③　乾燥肌の人に良いケアの仕方にはどのようなものがありますか
➃　健康に良い乾燥予防食材は何ですか
➄　その食材を食べて何日くらいで効果がでますか

➀乾燥肌の定義
　肌の角質層の水分が不足している状態
健康な肌の角質層（表面）には30～35％の水分を含んでいることがわかっています。ところが、様々な原因によって角質層の水分を保持する機能とバリア機能が低下し肌がガサガサになる状態です。つっぱる、粉がふく、などの症状が現れる時には水分がかなり減少し、10％になっているとのデータがあります。

➁予防する方法は
　保湿すること
水分保持機能が正常ならば、たとえ湿度が0％になっても水分は保持され、肌は乾燥しませんが、加齢や炎症（アトピー、日焼け、こすりすぎ）などで水分保持機能が低下すると肌が乾燥します。
炎症がおきないようにすることと、保湿剤を用いて水分を補うことが大切です。

③乾燥肌のケアとは　
　水分保持機能を回復させるためには効果的な保湿剤を塗りましょう

効果的な保湿剤とは何でしょうか。
肌の水分の80％は角質細胞の中にある脂質の1種であるセラミドに結合しています。よってセラミドを補うことが有効と考えられます。
他にもヒアルロン酸やコラーゲン、ヘパリン類似物質などは自ら水分を抱え込んでキープしてくれます。これらの成分が含まれる保湿剤が有効です。

油分、例えばオイルなどは水分を補ってはくれません。
もともと水分保持がきちんとある肌に塗った際には水分の蒸発を防いでくれますが、保持機能が低下している肌（乾燥肌）に塗っても効果は少なく、
やがて油分の間から水分は蒸発してしまいます。
油分の保湿力は、それほど高くないと考えられます。

質問➃➄についても追って投稿させていただきます。