乾燥肌って何ですか?予防食は?➁

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2020/11/20

以前、高校生からの質問取材を受けた際にお話しした内容の第二弾です。
質問➃ 健康に良い乾燥予防食材は何ですか?
 
人体の3分の2は水分です。水分が体内から枯渇することは普通に食事をしていればまずありません。
肌が乾燥するのは水源が枯渇するからではなく、セラミドなどの水分保持の物質が減少したことで皮膚からの水分の蒸発を食い止められないからなのです。
よって、肌の乾燥を予防するためには皮膚に保湿剤を塗ることが最善策で、食事で予防するのは理にかなっていません。

食事よりも保湿を‼患者さんにはそうお答えしますが、高校生の質問の答えにはなっていないので、肌のうるおいを食事で補強することを考えてみます。

積極的に補給したい栄養素はビタミン類、特にビタミンAです。
ビタミンAは皮膚のターンオーバー(入れ替わり)を整え、本来のみずみずしく健やかな状態で肌が生まれるのを助けます。
食材としてはレバーやウナギ、緑黄色野菜などでしょう。

代謝は血行不良によって悪くなり、結果ターンオーバーが乱れて肌が乾燥します。
血行を促す働きのある鉄分も効果的です。
食材としてはレバー、高野豆腐、ひじきなどでしょう。

タンパク質も肌の大切な材料です。肉、魚、野菜とバランス良く摂ることが大切です。単独では効果が発揮されません。

質問➄ ➃の食材を食べて何日くらいで効果が出ますか?

難しい質問です
食事からの栄養素は健康で美しい肌の材料となります。食事に気を遣うかどうかで肌年齢は大きく変わってくるでしょう。

例えば、1日、緑黄色野菜を100g摂りましょう。
しかし、生野菜は身体を冷やし血行不良につながるかもしれません。
コンビニ総菜の多くは調理されて時間が経っていてビタミンが壊れているかもしれません。添加物も多く含有しているかもしれません。
やみくもに摂取すればよいわけではありません。摂り方が大切なのです。 
調理方法によっても吸収率が変わります。
効率よく摂取できたとしても、食事から摂取した栄養素が直接皮膚に作用し、
肌が潤ったり美肌になるわけではありません。

コラーゲンを摂取したら乾燥が予防できるのでしょうか?
摂取したコラーゲンはいったんバラバラに分解され、アミノ酸になり小腸から栄養素として吸収され、筋肉、脂肪、骨などに作り替えられます。
ごく一部が皮膚の材料になりますが、コラーゲンとして吸収されるわけではありません。
このように考えると、コラーゲン鍋を食べたら翌日肌がプルプルになる、訳がないいということになります。

毎日の食事でコツコツと摂取した栄養素は、健康な肌を形成するための材料となり、肌に備わっている保湿力や抗酸化力などが正常に働く肌、を作っていく基礎
となります。
食事で、しかも数日単位では、目に見える効果を得るのは難しいと言わざるを得ません。

やはり保湿剤を塗りましょう‼
入浴後、5分以内に保湿剤を塗布すれば、直後にしっとり感が得られるはずです。




 
 

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