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2025/03/19
香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
歯と歯茎の境目に位置する「歯頚部(しけいぶ)」で歯質に欠損が生じている状態をくさび状欠損(WSD)と言います。
上の写真のように茶色に変色していますので「虫歯かな?」と思われる方も多いです。
虫歯だと勘違いされ、この部分を強くブラッシングしてしまいますます歯がしみる症状が悪化してしまったというケースも少なくありません。
正しく知って頂けたらと思いお話させて下さい。
くさび状欠損とは、歯の歯頸部(歯と歯ぐきの境目)にできるV字型の欠損のことです。
特に犬歯や小臼歯に発生しやすく、放置すると知覚過敏や歯の破折の原因になります。
知覚過敏(冷たいものや熱いものがしみる)
歯の根元が削れて見た目が悪くなる
歯ぐきの退縮が進行する
放置すると神経に近づき、激しい痛みが出ることも
歯ぎしりや食いしばりが原因の場合、歯の破壊防止用のマウスピースを装着。
咬合のバランスを歯科医院でチェック。
柔らかめの歯ブラシを使用し、軽い力で小刻みに磨く(ゴシゴシ横磨きを避ける)。
電動歯ブラシの活用もおすすめ。
酸性食品を控える(炭酸飲料、柑橘類、酢の摂取を減らす)。
噛む力の意識(氷や硬いものを噛むことを意識的にやめる)。
欠損が進行すると、歯の神経に近づき激しい痛みが出る
歯の破折リスクが高まり、最悪の場合は抜歯になることも
知覚過敏が悪化し、日常生活に支障をきたす
くさび状欠損が進行していくと、冷たいものを口に含むと「キーンとしみて痛い」となる知覚過敏になったり、えぐれている部分に歯垢(プラーク)がたまりむし歯や歯周病になりやすいなどの危険性もあります。
また、あまりに進行していくと歯の神経が露出してしまうこともあります。
歯の神経が露出してしまうと神経を取らないと痛みがおさまらないという状態にまでなってしまいます。
くさび状欠損は歯軋りや食いしばりなど咬み合わせが原因で起こっていることが多いです。
かみあわせ異常による歯の症状は原因を探ることが難しくついつい自己判断で虫歯だろう歯周病だろうと考えてしまいがちです。
虫歯菌によるものではありませんのでどんなに歯磨きをしても治りません。
くさび状欠損は誰にでも起こり得る歯の症状です。根本的な原因をまずは突き止めましょう。
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