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2026/01/26

香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
「歯を抜かないといけないと言われた」「本当に抜歯しか方法がないの?」「できれば歯を残したい…」突然の抜歯の診断は、とてもつらく、不安になりますよね。吉本歯科医院でも「残念ながら抜歯が必要」とお伝えするケースがあります。 それは大きく分けて4つの状態に限られます。今回は、その判断基準をできるだけわかりやすくお話しします。

歯を抜かなければならないのは、歯そのものではなく「支え」や「土台」が失われている場合がほとんどです。
家で例えると、 柱(歯)がしっかりしていても、地盤(骨)が崩れてしまうと家は支えられません。
では、具体的にどのような状態なのかを見ていきましょう。
歯は、見えている「歯の頭」歯ぐきの中にある「歯の根」その周囲を囲む歯槽骨(しそうこつ:歯を支える骨)この3つで成り立っています。

砂に棒が刺さっているところを想像してください。砂がしっかりしていれば、棒は安定していますよね。
しかし、砂が崩れある程度なくなってしまうと棒はもう立っていられません。

歯も同じで、支える骨が失われてしまった状態では、歯が健全でも残すことはできません。
神経の治療(根管治療:歯の中の神経を取り除く治療)では、治療のために歯の頭の部分を下記の写真のように削ることがあります。

その後、被せ物を安定させるために歯の根の中に土台(ポスト・コア:杭のような支え)を立てます。

そうするとこのように土台ができます。

この土台がしっかりできれば歯(被せもの)を接着材で留められるようになります。
被せ物は、接着剤で歯に固定します。
ここで大切なのが、歯ぐきより上に、ご自身の歯が残っているかどうかです。

私はよく患者さんに紙に例えてご説明しています。

乾いた紙同士 → のりでしっかりくっつく
濡れた紙、間に肉がある状態 → くっつきません
歯も同じで、歯ぐきの上に自分の歯がないと、物理的に接着できないのです。この場合、残念ながら抜歯という判断になります。

強い力がかかると、歯の根は薪割りのように縦に割れることがあります。
歯根破折(しこんはせつ:歯の根が割れる状態)が起きると、割れ目が広がり周囲の骨が溶けていってしまいます。
歯根破折と診断された場合には無理に残そうとすると、歯だけでなく「骨まで失う」ことになってしまいます。
そのため、このケースでは早期の抜歯が必要になります。

歯の根には、まっすぐな根と曲がった根(湾曲根:わんきょくこん)があります。
曲がった根では、器具が奥まで届かない、汚れが残る、無理に進めると根を突き破ってしまうことがあります
これを穿孔(せんこう:歯の根に穴が開くこと)といいます。
歯の根に穴が開くと、そこから出血して乾燥することができなくなります。穴が空いているため消毒薬が漏れ出し、骨や肉を傷めることになります。また細菌に薬が届きません。
この状態では、治療を続けること自体が骨を傷つけてしまいます。
上記の①~④以外のケースでは「歯が残る可能性」はあります。上記4つに当てはまらない場合、歯が残せることは少なくありません。「本当に抜歯しかないのか?」そう感じた時は、ぜひ一度ご相談ください。
A. 回復は難しく、むしろ骨をさらに失うリスクがあります。
特に、歯根破折を放置した場合
穿孔したまま治療を続けた場合
骨の吸収が進行し、回復不能な状態になることがあります。
A. 条件がそろえば、残せる可能性はあります。
支える骨が十分にある
歯ぐきより上に自分の歯が残っている
根が割れていない
根の形が治療に適している
これらがそろえば、抜歯を回避できる可能性があります。
A. 無理に歯を残さず、適切なタイミングで抜歯することも重要です。
割れた歯を早めに抜く
治療で骨を傷めている場合は中断する
骨が完全になくなる前に判断する
結果として、将来の治療の土台となる骨を守ることにつながります。
A. はい、有効です。
4つの「抜歯が避けられない状態」に該当するか、それ以外の「残せる可能性のあるケース」かを確認する意味でも、専門家への相談は大切です。
抜歯の診断は、とてもつらいものです。
しかし、歯を守るために、骨を守る判断、将来の治療を見据えた選択、という視点で考えることも大切です。
「本当に抜歯が必要なのか」
「今の状態をどう判断すればいいのか」
不安がある方は、どうぞお気軽に吉本歯科医院までご相談ください。一緒に、納得できる答えを考えていきましょう。

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