ブログ
2017/03/22
けんびきで肩、首の付け根が痛くて困る時の治療方法
こんにちは。ふじた医院の藤田博崇です。
この症状は頸椎椎間関節症です。
頚椎は図1のように7個の椎骨で形成され、前方の椎間板と後方にある左右の椎間関節(以下、関節と略します)でつながります。
この関節に痛みを生じたものが椎間関節症ですが、原因となる
関節と発生する痛みには図2のような関係が認められます。
「昔から肩凝りに悩まされていましたが、数年前から続く肩甲骨内側の鈍痛には参っています。これまで勧められた治療はいろいろと試してみましたが、一向に良くなる兆しはありません」と言う、
60歳代の女性。痛みの訴えは図2の〔4〕〔5〕でした。
この症例のレントゲンでは頚椎や胸椎に年齢相応の変化が認められ、特に第5、6、7頚椎の変形が強く、椎間板の間隔も狭くなっていました。これらの所見は図1Bの矢印方向に慢性的な力がかかった結果ですから、そこにちょっとした無理やストレスが加わると
容易に椎間関節症が起こることが推察できます。
ここで、図2を分かりやすく説明します。例えば、5/6、6/7は第5頚椎と第6頚椎、第6頚椎と第7頚椎の間の関節のことで、〔4〕の痛みは5/6、〔5〕の痛みは6/7の椎間関節症で起こりやすいことを示します。この症例では、第5、6、7頚椎が変形しているため、少なくとも5/6と6/7が傷んで図の〔4〕〔5〕に痛みを生じやすいことが推測できます。驚くことにこれは実際の訴えと一致します。つまり、この症例は単なる肩凝りではなく椎間関節症である疑いが濃厚となりました。
椎間関節症の治療は、レントゲンで見ながら傷んだ関節に局所麻酔薬と消炎鎮痛薬の混合液を注射します。
これが椎間関節ブロックですが、注射の際にいつもの痛みが再現できることが特徴です。
この症例もはっきりした再現痛が得られ、ブロックの直後より痛みが緩和して、翌日には数年来の痛みから解放されました。
やはり、この症例は頚椎の椎間関節症が原因でした。
ところで、私も先ほどから肩が痛くなってきました。しかし、私の場合は頚椎の椎間関節症である可能性は極めて低く、電子カルテを目前にしてキーボードを操作する手に力が入って、本当の肩凝りを生じたものと推測されます。
○椎間関節が傷む原因
猫背などの悪い姿勢
頚椎への衝撃(咳やくしゃみ 跳躍競技やランニング)
肥満や運動不足
筋トレのやり過ぎ
○痛みを起す原因
首の運動(反らす 捻る)
咳 くしゃみ しゃっくり ランニング ジャンプ
重い物を持つ
○治療方法
椎間関節ブロック
頚椎の安静(コルセットの使用)
痛みが軽くなったら、首周りの筋力強化
医師が教える首周り等のコリをほぐす
ストレッチはこちら
香川・善通寺で交通事故治療といえば「ふじた医院」
医師:藤田博崇
時間:8:30~18:00(土曜日営業、木曜日は13:00まで営業、日祝日休診)
入院あり
住所:香川県善通寺市上吉田町4-5-1
電話:0877-62-0555
詳細はご予約完了時にお伝えしております。
・診療内容
・求人募集
香川県丸亀市、三豊市、高瀬町、琴平町、観音寺市、財田町、三野町、仁尾町、宇多津町、満濃町、多度津町、坂出市など広い範囲からお越し頂いております。
交通事故による痛み、むちうちの症状、首の捻挫(頸椎捻挫、むちうち、首の痛み)、腰の捻挫(腰椎捻挫、腰の痛み)、けが、切り傷、打ち身(うちみ)、打撲、捻挫(ねんざ)、骨折、脱臼、やけど、肉離れ等後遺症で悩まれている患者様をトータルで治療し、保険(自賠責保険、労災保険等)にも対応している整形外科病院です。
各種情報は、あなぶきヘルスケア株式会社が調査した情報を基に掲載しています。
正確な情報掲載を務めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。
掲載されている施設への受診や訪問及び求職する場合は、事前に必ず該当の施設に直接ご確認ください。
当サービスによって生じた損害について、あなぶきヘルスケア株式会社ではその賠償の責任を一切負わないものとします。
情報に誤りがある場合には、お手数をおかけいたしますが、あなぶきヘルスケア株式会社までご連絡をお願いいたします。