記事作成日:2023年5月12日

新型コロナ5類移行!私たちの生活への影響とは

2023年5月8日、新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2類から5類に移行されました。
 
新型コロナウイルス感染症対策に追われたこの3年間、社会は形を変えました。
外出自粛によって増えたおうち時間は、プライベートだけでなく仕事をする人にもたくさんの影響を及ぼしましたね。
そんな生活から、またひとつ大きな節目を迎えます。
 
今回は、新型コロナが5類へ移行したことで、私たちの生活にどのような影響を与えるのか、世間の声にも迫ってみました。
 

新型コロナ5類へ。今後の受診はどうなる?



新型コロナウィルス感染症の2類から5類への移行したことで、今後は患者を受け入れる医療体制が変化していきます。
 
これまでは、コロナの感染を疑う場合、患者同士の接触を懸念して、そもそも受け入れができない病院もありました。
 
5類への変化により、季節性インフルエンザなどと同じように受診者を隔離し、患者との間隔を空けるという措置が取られます。
 
自治体や医療機関にもよりますが、検査や診察の際は屋外のテントで待つ、屋外の空きスペースに椅子が設置されるなどの対応が始まっています。
 

コロナ受診による自己負担額

新型コロナは5類へ移行することで、自己負担額が増えます

これまでは、コロナの外来医療費は初診料のみを患者が自己負担していましたが、その他の費用は政府が負担してくれていました。

しかし、5類移行の5月8日以降は、さまざまな追加の費用を支払うことが求められます。

 

新型コロナ受診による自己負担額は、以下の通りです。

 

 

自己負担額

内訳

これまで(2類期)

2,590円

初診料など

5月8日以降

最大4,170円

・初診料

(追加で)

・検査料

・解熱剤代

・特例加算

など

10月以降

最大32,470円

・初診料

・検査朗

・解熱剤代

・特例加算

(+で)

治療薬のラゲブリオ処方

 

このように2類から5類への変化により、自己負担額は大きく上がります。

ちなみに、季節性インフルエンザの場合は、治療薬であるタミフル込みで最大で4,450円の費用がかかっています。

新型コロナもインフルエンザと同等の費用がかかることになります。 

 

療養期間と外出自粛について

厚生労働省によると、外出を控えるかどうかは個人の判断に委ねられると発表されています。
 
ただし、目安として、発症翌日から5日間に加え、症状が軽くなってから24時間程度は外出を控えた方が良いとされます。
 
そのうえで、10日間が経過するまではウイルスを排出する可能性があることから、マスクの着用や高齢者などの重症化リスクの高い人への接触を控えることが推奨されています。
 

コロナのワクチン接種について

コロナの無料でのワクチン接種は今年度も継続されます。
 
また、高齢者や重症化リスクが高い人への追加接種も引き続き行われます。
 
推奨されているのは、重症化リスクの高い人は年2回の接種、重症化リスクの高くない人も年に1回は接種すること。
 
5月8日から高齢者や基礎疾患のある人、医療従事者や介護従事者などを対象に、オミクロン株対応のワクチン接種が開始されることも注目されています。
 

新型コロナ5類による医療機関の課題



新型コロナ5類へ移行したことで、医療機関では院内での感染拡大を防ぎつつ、他の病気の患者の診療と両立していく必要があります。
 
たとえば、一般的な内科クリニックなどは今までは、高血圧や糖尿病などの基礎疾患を抱えている患者と新型コロナの感染疑いがある患者が混ざらないように、新型コロナに関する患者の受入れを行っていないケースが多くありました。
 
しかし、国の方針転換により、このような一般的な医療機関でも診察や検査を行うことになりました。
 
他の病気の患者の診察との両立が最大の課題になることでしょう。
 

新型コロナ5類移行による世間の声



新型コロナの5類移行によりSNSではさまざまな意見が出ています。

 

 

 

コロナの5類移行の話題で特に目立ったのがテレワークや通勤の問題

コロナ禍により、働き方の変化などが盛り上がっていましたが、これから先テレワークは定着するのでしょうか。

その他のトピックとしては、アクリル板どうなるの?という話題などが目立ちました。

 

新型コロナ5類による生活の変化



コロナ5類への変化により、私たちの生活はどう変化するのでしょうか。
 
飲食店によっては、アルコール消毒液の撤去をする動きも。
 
ジムなどの施設ではマシン間のアクリル板が撤去され、サウナでの間仕切りを撤去するなどの動きが目立ちます。
 
繁華街の飲食店は少しだけ賑わいが戻ってきている気もしますが、大勢で集まるような飲食チェーン店は今回の騒ぎで随分と閉店をしてしまったので、現状では以前のような盛り上がりはありません。
 
一部ファミレスなどは深夜営業を再開するなどがニュースになっています。
 
生活で注意する点としては、医療機関や交通機関では変わらずマスク着用の義務があるようです。
 
基礎疾患を持つ方や高齢者の方への配慮が必要になりますね。
 

新型コロナ5類、3年にも及んだ大きな節目



3年間に及ぶ新型コロナが5類に移行し、一つの大きな節目を迎えたと言えるでしょう。
 
もちろん、2類から5類に移行したからと言って新型コロナウイルスが社会から完全になくなったわけではありません。
 
引き続き、感染対策を継続しつつも新しいコロナ後の生活に私たちは慣れていかなければならないことでしょう。
 
コロナ後の社会では、今まで会えなかった人に再び会うことや、コロナ期間中にできなかったことをやってみてはいかがでしょうか。
 

●中四国の関連施設●

■香川県

【三木町】医療法人春風会 樫村病院

高松東警察署の目の前に位置し、地域のかかりつけ病院として、子どもからお年寄りまで安心して診察を受けられる病院です。
ちょっとした怪我や風邪から、入院・手術が必要な外傷や疾患まで患者様の症状にあわせた診療に対応しています。

 

【高松市】みき内科外科医院

高松三越から徒歩約1分・片原町駅から徒歩約3分というアクセスの良さも魅力。アットホームな雰囲気づくりを目指す病院です。
一般的な内科治療だけでなく、外科や耳鼻科にも対応。なお、13時以降は訪問治療を行っています。

 

■高知県

【香美市】医療法人敬善会 前田メディカルクリニック

急患受付は24時間対応可能なうえ、早朝6:30~夜20:00まで診療を行っている病院です。仕事などで日中に診察・通院が
難しい人にも通いやすくなっています。また、高齢者や障がいで通院が困難な方には、在宅診療・訪問リハビリも行い
無料送迎バスも運行しているため、どんな方でも通いやすいのが魅力です。

 

■岡山県

【倉敷市】やまじクリニック

倉敷市山地の住宅地の中心に位置し、地域のホームドクターとしてプライマリケアを心掛けた診療を行う病院です。
院内は全てバリアフリーを取り入れ、車いす同士がすれ違うことも可能。温和な院長がわかりやすく説明・診察を行います。
一人一人に合わせた無理の無い治療を心掛け、地域の方々にクオリティーの高い医療の提供を目指しています。

 

監修

あなぶきヘルスケア
事業部長  喜田 康生

 

平成17年にプランドゥ穴吹に入社。その後、地域の医療介護検索サイト「病院・介護ナビmilmil」を立ち上げ、サイト営業で多数の病院、クリニック、介護施設などを訪問。現在はあなぶきヘルスケアにて、広告コンサルティングを通じ、ブランディングなど幅広い視点から医療介護業界をサポート。

 


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