2024年4月25日

はしかが流行する!?現在の発生状況と予防方法について

2024年は、奈良県、大阪府、そして東京都で相次いではしか(麻しん)の感染例が報告されています。
世界保健機関(WHO)によると、2023年の世界全体の感染者数は32万人で、前年比で1.8倍に増加しました。
特にヨーロッパでは、前年比で60倍にも増加しています(ロシア・中央アジアを含む)。

今回は、はしかの流行の原因や症状、そして予防方法についても紹介します。
 

はしかとは?症状について



はしかは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。
感染後、発熱、咳、鼻水などの症状が7~14日で現れ、熱が2~3日続いた後、39℃台の高熱と発疹が出ます。
肺炎や中耳炎が併発しやすく、患者の約1000人に1人が脳炎を発症すると言われています。
麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染のいずれかで、感染力が非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%症状が現れます。
 

2024年現在、はしかが流行している原因



はしかが感染拡大している主な原因としては、以下の2つが挙げられます。
 

1.ワクチン接種回数

はしかが流行している原因の1つは、ワクチン接種の状況にあります。
以前は、麻疹ワクチンと風疹ワクチンが別々に行われ、しかも1回の接種でしたが、2006年からはMRワクチンとして統合され、1歳から2歳までの間に2回接種されるようになりました。
しかし、この移行期に中学1年生と高校3年生に追加接種が実施されましたが、十分な接種率が得られなかった可能性があります。
また、20代後半の人々は1回の接種しか受けていない場合が多いことも影響しています。
 

2.麻疹ウイルスの感染力の強さ

もう1つの原因は、麻疹ウイルスの強い感染力です。
1人の麻疹感染者が周囲に感染させる人数は12人から18人にも及び、これは感染しやすいインフルエンザの場合の2~3人と比較しても高いことがわかります。
麻疹ウイルスは接触や飛沫だけでなく、空気感染も起こり得るため、同じ部屋にいるだけでも感染のリスクが高まります。
 

はしかの感染を予防する方法



はしかの感染を防ぐためには、集団免疫が非常に重要です。
つまり、ウイルスに曝露しても感染しない程度の十分な抗体を持つことです。
一般的に、麻疹の場合、人口の90~95%が免疫を持っていれば、流行を防ぐことができるとされています。
現在、MRワクチンの第1期の接種率は95%以上、第2期の接種率も90%以上です。
日本は過去3年間、国内での麻疹の発生がなく、輸入される麻疹のみであったため、2015年3月にWHOから麻疹が『排除状態』であると認定されました。

ただし、ワクチンを接種した人でも、10年程度経過すると抗体価が低下し、再び感染する可能性があります。
そのため、周囲に感染者がいる場合などは、再接種を検討するのがおすすめです。
 

はしかに感染したかもしれないと思ったら



「感染者と接触した」「症状が出た」など、箸かに感染したかもしれないと感じたら、早急に対応が必要です。
 

感染者と接触したら

はしかの患者と接触したか、流行地域に滞在した際には、早めに医療機関を受診しましょう。はしかの症状が見られる場合は特に、迅速な行動が求められます。

はしかの感染者と接触した場合、72時間以内にワクチン接種を受けることで、発病を回避することができるかもしれません。
また、ガンマグロブリンを予防的に使用する場合もあります。

受診の際には、事前に医療機関に電話で連絡し、はしかの疑いがあることを伝え、周囲への感染を防ぐために公共交通機関の利用を避け、速やかに受診するようにしましょう。
 

症状が出たら

症状が現れたら、まずは医療機関に電話で相談してください。
これにより、交通機関や医療機関での二次感染を防ぐことができます。
医療機関からの指示に従って受診しましょう。
 

監修

あなぶきヘルスケア
事業部長  喜田 康生

 

平成17年にプランドゥ穴吹に入社。その後、地域の医療介護検索サイト「病院・介護ナビmilmil」を立ち上げ、サイト営業で多数の病院、クリニック、介護施設などを訪問。

現在はあなぶきヘルスケアにて、広告コンサルティングを通じ、ブランディングなど幅広い視点から医療介護業界をサポート。

 


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