記事作成日:2024年4月15日

日本各地で発見!トコジラミ被害防止のための対策と注意点

近年話題になっている「トコジラミ」。
海外から持ち込まれ、今では全国各地で被害が報告されています。
今回は、トコジラミがどのような被害を私たちにもたらすか、また被害を防ぐための方法を紹介します。
 

トコジラミとは何か?その症状と被害の特徴



トコジラミ、別名南京虫(ナンキンムシ)、は都市部の住宅密集地域で繁殖し、私たちの生活に影響を及ぼす害虫です。
1970年代に殺虫剤の普及に伴いその数が激減しましたが、近年再び被害が増加しています。
トコジラミは物に付着し、産卵することで生息場所を拡大します。
また、私たちの皮膚を刺し、血液を吸う際に唾液を注入します。
この唾液がアレルギー反応を引き起こし、激しいかゆみや発赤をもたらすのです。
かゆみがひどい場合、睡眠不足を引き起こしたり、皮膚を損傷する可能性もあります。
 

トコジラミ被害を防ぐための効果的な対策



このトコジラミによる被害を防ぐためには、予防意識が大切です。
繁殖をしてしまってから対処をするのではなく、予め繁殖を防ぎましょう。

トコジラミの繁殖を防ぐためには具体的にどのような対策を取ると良いか紹介します。
 

定期的な掃除と整理

定期的な掃除は、トコジラミの繁殖場所や隠れ家を排除するために非常に重要です。
掃除の際には、特に部屋や家具の隅々、クローゼットの奥など、トコジラミが隠れる可能性のある場所を重点的に清掃します。
また、不要な衣類や家具などの物品を整理し、必要のないものは処分することで、トコジラミの繁殖場所を減らすことができます。
 

衣類や寝具の洗濯

衣類や寝具はトコジラミが好む繁殖場所であり、ここからトコジラミが拡散する可能性が高いです。
定期的に衣類や寝具を高温で洗濯し、乾燥機で乾かすことで、トコジラミを効果的に排除することができます。
特に、60℃以上の高温での洗濯や乾燥は、トコジラミの卵や幼虫を殺す効果があります。
 

予防措置の使用

トコジラミを寄せ付けない防虫剤や結束テープなどの予防措置を使用することで、トコジラミの侵入や繁殖を防ぐことができます。
ベッドや家具の周囲にこれらの予防措置を設置することで、トコジラミが住み着くのを防ぎます。
また、定期的にこれらの予防措置を点検し、効果が維持されているかを確認することも大切です。
 

家具やマットレスの密閉

家具やマットレスはトコジラミの主な隠れ家となります。
トコジラミが侵入しにくいプラスチック製のカバーや袋を使用して、家具やマットレスを密閉することで、トコジラミの侵入を防ぎます。
密閉することで、トコジラミが隠れる場所を奪い、生息を阻止します。
密閉した場合でも、定期的にカバーを取り外して点検し、トコジラミの侵入がないかを確認することが重要です。
 

家で発見!?トコジラミの駆除方法



家で見つけたトコジラミを駆除する方法を紹介します。
最近のトコジラミは以前よりも強力になっているため、積極的な駆除が必要です。
 

掃除機で吸い取る

トコジラミを見つけたら、掃除機で吸い取りましょう。
一般的にトコジラミの大きさは4.5mm~5mmで比較的目立ちます。
見つけたら、すぐに掃除機で吸い込みます。
 

ガムテープで捕まえる

ガムテープを使用してトコジラミを捕まえる方法も効果的です。
ただし、トコジラミが卵を持っている場合、新たなトコジラミが孵化する可能性があるため、捕まえたら速やかに処分します。
 

殺虫剤を使用する

殺虫剤を使用してトコジラミを駆除する方法も効果的ですが、最近のトコジラミは殺虫剤に対する耐性がある場合もあります。
したがって、注意して使用する必要があります。
殺虫剤を使用する場合は、カーバメイト系のものが効果的です。
 

廃棄できるものは廃棄する

トコジラミが住み着いた布類など、廃棄できるものはすぐに処分しましょう。
ベッドやシーツ、ソファやカーテン、洋服などにトコジラミが生息している可能性があります。
繁殖を防ぐためにも、積極的に生息源を断つことが重要です。
 

布類は熱で処理する

捨てられない家財道具や洋服などは、熱を加えることでトコジラミを駆除できます。
50度の熱を1分間加えるとトコジラミは死滅します。
温水で洗濯をしたり、スチームクリーナーなどで熱を加えてトコジラミを駆除しましょう。
 

トコジラミに関する3つの注意事項



トコジラミに関する3つの注意事項を考えてみましょう。
これらを頭に入れておくと、トコジラミの被害を受けるリスクを減らすことができます。
 

1.他の部屋には持ち出さない

トコジラミが見つかった場合、他の部屋に持ち出さないようにしましょう。
他の部屋にトコジラミが付着している家具や衣類を持ち出すと、そこで新たな繁殖が始まる可能性があります。
トコジラミが見つかったら、その場所で対策を行いましょう。
 

2.引っ越し時に賃貸物件の確認

引っ越しをする際には、新しい物件がトコジラミの発生源となっていないかを確認しましょう。
トコジラミは家具だけでなく、床や壁の隙間にも潜んでいることがあります。
引っ越し前に、床や壁の隙間にトコジラミの抜け殻がないかをチェックしておきましょう。
 

3.旅行時の宿泊施設へ宿泊する際はしっかり対策

旅行先での宿泊施設でトコジラミに遭遇することもあります。
部屋に入る前に、ベッドや床、壁の隙間などを注意深く点検しましょう。
トコジラミの抜け殻や黒ずみがないかを確認し、問題があれば施設に部屋の変更を要求することもできます。
 

トコジラミの健康被害から身を守ろう。



近年増加傾向にあるトコジラミついて紹介しました。
トコジラミは一度は勢力が弱まったものの、再び私たちの生活に影響を及ぼすようになってきています。
トコジラミは繁殖をしないようにしっかりと予防し、もしも増えてきてしまったらしっかりと駆除をすることが大切です。
十分な健康被害の可能性があるので、トコジラミには注意をしましょう。
 

監修

あなぶきヘルスケア
事業部長  喜田 康生

 

平成17年にプランドゥ穴吹に入社。その後、地域の医療介護検索サイト「病院・介護ナビmilmil」を立ち上げ、サイト営業で多数の病院、クリニック、介護施設などを訪問。

現在はあなぶきヘルスケアにて、広告コンサルティングを通じ、ブランディングなど幅広い視点から医療介護業界をサポート。

 


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