記事作成日:2022年11月18日

コロナ第8波!ピークはいつ?症状や対策について

今年の夏は新型コロナウイルス第7波で思い通りに行動ができなかった方も多いはず。
秋になり、感染者数がガクッと落ちたことにより、少しずつ街が明るい雰囲気になりました。
しかし、11月現在、すでに第8波の入り口に立っていると言われています。
今回は、新型コロナウイルス第8波が懸念されている現状と、気になるオミクロン株の亜種「BQ.1」について解説します。
 

新型コロナウイルス第8波到来?現状について



2022年は、7~8月頃の夏場にピークを迎えた新型コロナウイルス。秋頃には一度は落ち着きを見せてきましたが、冬を迎える今再び新規感染者数が増加傾向にあります。

新型コロナウイルスの第8波に備え、都道府県は「対策強化宣言」を出し、各地域で住民に外出の自粛要請などを可能にする方針を決定しました。これは岸田総理大臣・加藤厚生労働大臣・後藤新型コロナ対策大臣らの協議によるものです。

新たに打ち出された方針では、感染状況のレベルを5段階で示していたものから感染者がいないレベル0をなくした、4段階のものとなります。これらのことからは感染者が完全にいなくなる0コロナを掲げることは難しいと、国は判断をしたのでしょう。

この4段階の感染状況のレベルの最大であるレベル4に関しては、医療ひっ迫期とし、出勤の大幅抑制、帰省や旅行の自粛、イベントの延期などのより強力な要請を可能にしたものです。そして、年末年始に向けて気になるのが飲食店の自粛ですが、営業制限はない方向性へ向かいそうです。
 

◾︎飲食店への営業制限はなし?

気になる飲食店に関する政府の対応ですが、オミクロン株と同程度の感染力や病原性の変異株によるものでなければ新たな行動制限は行わない、という方針です。

よって、現時点では新型コロナウイルスの流行はあるものの社会経済活動を維持していくことになります。

今回の新型コロナウイルスにより、多くの飲食店が苦しい思いをしてきました。国の制度による給付金などが支給されていた時期もありましたが、昨今のコロナの流行具合と国の予算を考慮すると、現状では飲食店に給付金の支給は難しいのかもしれません。

とはいえ、冬はクリスマスや年越し、忘年会や新年会などの行事も多いことから、それらのイベントによる売上・経済効果への期待も高まっているようです。
 

◾︎発熱外来の拡充が急務

新型コロナウイルス第8波の流行に伴い、発熱外来の拡充が求められています。

各都道府県では発熱外来・一般外来に患者が殺到した際には、「対策強化宣言」や「医療非常事態宣言」で冬場の人の流れを制限する方向に動きがあります。

夏場の第7波の流行の際には、発熱外来の不足により患者が自己検査や自宅療養をすることが余儀なくされました。現在、突入しつつある第8波になった際には、果たして発熱外来は足りるのでしょうか?

第7波の際には約4万か所あった発熱外来は、現在は約4万1千か所。特に増やせていない状況。もしも、再び第7波級の大きな新型コロナウイルスの流行が来た場合には医療は再びひっ迫することが考えられます。
 

気になるコロナ第8波のピーク



新型コロナウイルスの第8波に突入したとして、ピークはいつやってくるのか。とても気になるところですね。

11月9日に加藤厚生労働省によると「第7波と同じスピードで感染した場合、2週間後には第8波のピークを超える可能性がある」とも発言しています。

その他、川崎医科大学の中野教授によると、年内にはピークがやってくるだろうと発言しています。

年末年始はイベントや帰省ラッシュなどにより人の流れが活性化されることもあり、多くの人が感染リスクを負っている状況になりますが、怖いのは新たな変異種が発生し流行ることです。
 

懸念される変異種による影響



現時点では確実には断言できませんが、国立感染症研究所によると、12月の第1週には約8割の新型コロナウイルスが現在主流のオミクロン株「BA.5」から、新たな変異株にあたる「BQ.1」に置き換わるのではないかとされています。

海外では既に流行しているのが「BQ.1」。懸念されている変異株による影響は以下の通り。
 

◾︎新たな変異株「BQ.1」の感染力と症状

「BQ.1」の感染力と症状は、オミクロン株「BA.5」と比べてやや強く、元の型であるBA.5よりも約1.2倍の感染力があると言われています。

BA.5から発生した亜系統であることから、BQ.1には強い感染力があります。気になる症状ですが、BA.5から派生したこともあり似たような症状が出ます。

・発熱、咳、咽頭痛、鼻水などの感冒様症状
・声がれや呼吸困難などを中心とした呼吸器症状
・頭痛や関節痛、筋肉痛
・強い倦怠感
・味覚障害や嗅覚障害
・下痢や吐き気などの消化器症状

 

◾︎インフルエンザとのW流行は?

季節性インフルエンザとのW流行は、可能性としては十分にあります。W流行になってしまうことにより、発熱外来がひっ迫するリスクや、ダブルで感染してしまうことにより、重症化するリスクも考えられます。

どちらも高熱が生じやすいという点では症状に似ている点も多いのが特徴。原則として、重症化に備えてワクチンを接種することや、今まで通りの手洗いうがい・消毒などの予防策を徹底することが大切です。



詳しくは以下で紹介しています。


今冬「インフル」と「新型コロナ」同時流行の懸念!「フルロナ」対策は?


 


コロナ第8波に備える対策



第8波に備えるには、今まで通りの基本的なことを徹底することです。年末年始は、楽しいイベントが多いことから、つい油断してしまいそうですが徹底して対策をとっていきましょう。
 

◾︎予防接種

新型コロナウイルスのワクチンの予防効果は薄いのではないかという声もありますが、ワクチンを打つことにより、重症化リスクを下げることができます。重症化をした際には、命の危険にもつながるので、もしもの時に備えてワクチンを打つことを政府は推奨しています。
 

◾︎外出の自粛

イベントが盛り沢山の冬場ですが、外出を控えるなどの自助努力は必要かもしれません。全ての集まりを断るのではなく、頻度を抑えるなどの工夫をして、少しでもリスクを軽減することを心掛けましょう。
 

◾︎消毒・除菌の徹底

アルコール消毒・除菌は、予防策としては非常に強い効果が期待できます。また、新型コロナウイルスのみならず、その他の感染症のリスクも抑えられることから、消毒と除菌は引き続き徹底しましょう。
 

この冬はこれまで以上の感染症対策を



新型コロナウイルス感染拡大により、第8波の入口に立っている現在。突入した場合には年内にもピークを迎えると言われています。医療機関の拡充が急がれる現状、私たちも感染症対策に力を入れる時かもしれません。
 

監修

あなぶきヘルスケア
事業部長  喜田 康生

 

平成17年にプランドゥ穴吹に入社。その後、地域の医療介護検索サイト「病院・介護ナビmilmil」を立ち上げ、サイト営業で多数の病院、クリニック、介護施設などを訪問。現在はあなぶきヘルスケアにて、広告コンサルティングを通じ、ブランディングなど幅広い視点から医療介護業界をサポート。

 

 


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