記事作成日:2022年5月13日

季節の変わり目に要注意!春バテの症状と対策について

「季節の変わり目、なんとなく体調が優れない…。」などと、季節変化による寒暖差や気圧の影響を受けて不調を感じる人は少なくありません。

そんな季節の変わり目には、夏の暑さが落ち着いた頃に「夏バテ」が発症するように、冬から春(初夏頃)にかけて「春バテ」を発症する場合があります。

今回は春バテになってしまう主な原因と、春バテになりやすい生活習慣について紹介しましょう。
  

春バテとは?

春バテとは、冬から春(初夏)にかけて季節の変わり目に起こる体調の変化です。精神的ストレスと自律神経のバランスがくずれてしまい、体の不調を感じるようになります。

特に初夏あたりになると春から新生活を始めた人や、新社会人が環境の変化によるストレスの限界を感じる時期です。そんな時期を「春バテ」としており、新社会人が退職しやすい時期とも言われています。
  

春バテの症状

春バテの症状は、倦怠感や疲労感、頭痛や肩こりがポピュラー。その他にも、ストレスにより気分が落ち込むなどのメンタル面での不調も症状としては目立ちます。季節の変わり目は、外気が大きく変化することや環境の変化によって体調不良を感じてしまうのです。
  

春バテの主な原因



春バテの主な原因は、自律神経の乱れ、気候の寒暖差、気圧の変化、環境の変化などが挙げられます。それぞれ解説しましょう。
  

1.自律神経の乱れ

私たちの体は、一定のリズムで生活をしていることにより自律神経のバランスを保っています。しかし、季節の変わり目では温度の変化や環境の変化により、多くのストレスがかかることから自立神経が乱れやすくなります。

自律神経は朝から昼の活動時間帯に働く交感神経、夕方から夜にかけて働く副交感神経があり、2つのバランスを正常に保つことにより、心と体のバランスを一定にすることができます。自律神経が乱れると心と体の調子が崩れるので注意が必要です。
  

2.気候の寒暖差

気候の寒暖差も春バテの原因の一つです。日本では冬から春にかけて、大きく気候が変化します。冬場は寒くて厚着をして生活をしていたのに、春が訪れると同時に薄着になるなど体温調整をするのが難しい時期です。

この気候の寒暖差に上手に対応できず、体温をコントロールする自律神経が乱れてしまうと春バテに陥りやすくなります。季節の変わり目は、気候の変化に上手に対応していくことが大切です。
  

3.気圧の変化

気圧の変化も体調不良を引き起こす大きな要因です。気圧が変化すると、内耳から脳に伝達され、体を気圧の変化に順応させようとします。この内耳が気圧の変化に敏感な体質だと、その変化によって脳に情報が過剰に伝わり、体調不良つまり春バテの原因となるのです。

気圧の変化で起こりうる症状としては、頭痛、めまい、ぜんそく、関節痛、神経痛、鬱症状などが挙げられます。気圧の変化は、さまざまな体調不良の原因であることに注意していきましょう。
  

4.環境の変化

春は新年度なので、学生の場合は進級によるクラス替えや進学による環境の変化。社会人の場合でも、新卒の場合は当然新しい環境に入ることになりますし、転職などの理由で環境の変化が生じることがあります。

この新年度に起こる環境の変化は、ストレスが大きく生じるとされていて、春バテの原因につながることがあります。新年度で少し頑張り過ぎていると感じたら、立ち止まって上手に自分の心と体を休ませることも大切です。
  

春バテになりやすい生活習慣



実は、春バテには生活習慣も関係しています。基本的には規則正しい生活習慣を保てれば、春バテを避けることができるのですが、不規則な生活をしていると春バテを引き起こしやすくなるのです。では、春バテになりやすいNG習慣を紹介しましょう。
  

■休みの日の「寝だめ」

疲労が溜まっているという理由で、休みの日の「寝だめ」をする方は多いでしょう。残業続きで睡眠時間が取れなかった、週末の飲み会で夜更かしをしたなどの理由で休みの日に多くの睡眠時間を取る方がいますが、それは大した疲労回復の効果は得られないことがわかっています。

適切な睡眠時間は、個人差はあるとはいえ7時間から8時間が良いとされています。深夜に寝る習慣を止めて早寝早起きを心がけ、朝日を浴びる習慣を付けられるとセロトニンの分泌がはかどり体調が安定します。しっかりと睡眠時間を確保すし、朝日を気持ちよく浴びる生活を意識しましょう。
  

■季節に合わない服装

季節に合わない服装は、体温調節が上手くできないため、春バテの原因となってしまいます。暖かくなってきているのに、冬物のコートを着ている。ぽかぽか陽気だからといって半袖のTシャツを着ているなどの、季節に合わない服装は避けましょう。

この時期には、脱ぎ着しやすいなどの機能性を考慮した服装を選ぶのがおすすめ。カーディガンやジップ付きパーカーなどを羽織り、暑くなったら脱げて、寒くなったら上から着られるような服装を心がけましょう。
  

■バランスの悪い食事

春バテに関わらず当然のことではありますが、食生活のバランスが悪いと体調を崩しやすくなってしまいます。栄養バランスを考慮すると、お米などの主食と肉や魚などの主菜、野菜・きのこ・海藻類などの副菜、味噌汁やスープなどの汁物を組み合わせた和食が理想的。

昨今では、ダイエットブームで極端な炭水化物カットをする食事や、同じものをひたすら食べる一点物ダイエットが流行ることもありますが、栄養バランスを考慮するとそのような食事はバランスに欠けています。適量をバランスよく食べることで、春バテをしない健康的な体を育てます。
  

■夕食時の過度な飲酒

一日の疲れを癒すために、夕食時に軽い晩酌をしたいという方は多いかもしれません。しかし、過度の飲酒は禁物です。とはいえ、仕事の付き合いやお酒の席の楽しい雰囲気が好きという方も多いでしょう。

そういった場面でアルコールの制限をするのはなかなか難しいですが、健やかな生活を過ごすのであれば、「1日3杯まで」とマイルールを設けるなどの工夫は必要かもしれません。

※なお、データによると純アルコール20gまでがアルコールの適量とされ、ビールのロング缶1本(500ml)がその量に値します。
  

■就寝前のスマホ

就寝前のスマホは睡眠の質を落としてしまいます。スマホやパソコン画面から発生しているブルーライトは、網膜の機能低下などを引き起こす可能性があると考えられており、決して体にいいものではありません。知らず知らずのうちに睡眠不足となってしまい、十分に体を休められていないことから、春バテになってしまうのです。

目覚ましアラームをスマホで設定している人は、アラームをセットしたついでについつい触ってしまいがち。対策として、就寝前のスマホを自制するために、スマホではなく、ちゃんとした目覚まし時計を使うのがおすすめです。
  

春バテにならないための対策



春バテになりやすい生活習慣に続いて、春バテの対策方法は主に以下の3つ。

1.適度に体を動かす
2.規則正しい生活を心掛ける
3.入浴でリラックスする

それぞれ紹介していきます。毎日の取り組みとして習慣づけましょう。
  

1.適度に体を動かす

春バテ対策として、適度に体を動かしましょう。運動が得意ではない場合は、誰かと一緒に体を動かす習慣をつけるのがおすすめです。例えば、以下のような取り組みもいいでしょう。

・スポーツジム通い
・地域のスポーツサークルに参加
・体を動かす系のボランティアに参加

自分一人では続けられない運動習慣も、誰かと一緒だとモチベーションが変わるかもしれません。誰かと一緒に運動や活動をすれば、お互いに楽しく続けられるでしょう。
  

2.規則正しい生活を心掛ける

春バテを予防するためには、規則正しい生活を心がけましょう。平日は早寝早起きができていても、休みの週末になるとダラダラと過ごしてしまい、生活習慣が乱れてしまうという人は多いはず。

週末に生活習慣が乱れがちな人は、週末の朝から昼間の時間帯に何をするか予め決めておきましょう。例えば、春バテ予防としておすすめなのが、朝のウォーキングです。朝ウォーキングすることで

・早寝早起きにより生活をスムーズに送ることができる
・朝日を浴びることによりセロトニンの合成をスムーズに!
・足腰の力を維持する

などの効果が期待できます。朝のウォーキングは春バテ対策にとどまらず、健やかな毎日を過ごすためにも欠かせない習慣といえるでしょう。お金もかからず明日から気軽に実行できるのもおすすめポイントです。
  

3.入浴でリラックスする

春バテ予防には入浴でリラックスすることも効果的です。入浴には副交感神経を高める効果があり、一日のストレスや疲労感を回復してくれる効果が期待できます。さらに、入浴には

・血行を良くする効果
・自律神経を整える効果
・血液やリンパ液の循環を促す効果
・筋肉の緊張をほぐす効果

などの効果も期待できます。忙しい毎日で、入浴はシャワーだけで済ませていた人は、湯船につかってゆっくり休むようにしましょう。
  

春バテ対策して季節の変わり目でも元気に過ごそう



春バテについて解説しました。季節の変わり目に起こる春バテ対策として、規則正しい食事・質の高い睡眠・適度な運動は欠かせません。

・栄養バランスを考慮した食事をとる(一汁三菜)
・質の高い睡眠をとる(一日7~8時間、お酒は適量で寝る前にスマホを触らない)
・程よい強度の運動を継続すること(朝の散歩は無料でできる最高の習慣)

そして、環境の変化による仕事や対人関係でのストレスを溜め込まないよう、運動やショッピングなどで適度に発散させ、楽しく毎日を過ごすことがとても大切です。新年度、毎日の暮らしを頑張り過ぎていませんか?今一度立ち止まり、生活リズムを見直して整えてみると良いかもしれませんね。
  

おすすめの関連施設のご紹介

■川ばた整形・リハビリクリニック(香川県高松市)   ■おおにし整形外科スポーツクリニック(香川県丸亀市)
 
■ふくだ整形外科クリニック(高知県高知市)   ■やまじクリニック(岡山県倉敷市)
 

監修

あなぶきヘルスケア
事業部長  喜田 康生

 

平成17年にプランドゥ穴吹に入社。その後、地域の医療介護検索サイト「病院・介護ナビmilmil」を立ち上げ、サイト営業で多数の病院、クリニック、介護施設などを訪問。現在はあなぶきヘルスケアにて、広告コンサルティングを通じ、ブランディングなど幅広い視点から医療介護業界をサポート。


関連記事・特集

はしかが流行する!?現在の発生状況と予防方法について >

日本各地で発見!トコジラミ被害防止のための対策と注意点 >

2024年の花粉飛散量は?花粉が原因で起こる体調の変化と対策について >

歯科検診ちゃんと受けてる?定期的に受ける必要性について >

地震災害への備え。大切な命を守るために備えておくこと >

乾燥肌による肌トラブル!対策と岡山・香川でおすすめの皮膚科を紹介 >